2014年8月27日水曜日

2014旅紀行 4

旅の終わりに流れる音楽は、始発電車の到着のアラーム。

22日、大阪の加藤亮二宅、ニューハウス(新)にてお寝坊さん。
前夜は丑三時まで、ライクア稲川怪談トークに花を咲かし、窓に映った炊飯ジャーの蓋の鎌首に悲鳴を上げたり。
終えて、皆が寝静まり独りになったリビングにて就寝目論む数分後、
居間のクーラーリモコンが動かなくなり、不可抗力にて快適な睡眠。故に惰眠、寝坊という霊障。

昼12時のバスで郷里西脇へ。ブックオフで買った謎の彼女Xを読みながら、いつしか振りに卜部美琴を抱きしめたくなる。
「秘密」の共有、そしてマイナスを抱えた「弱きもの」として女を愛すること。
一週間フレンズを見ていた時にも感じたけれど、おぞましいその感情を俺は否定する事ができない。
大いなるエゴ、独占欲。友だちが多い女と付き合った時の拡大する人間関係から、
「あいつのこと、もし泣かしてみろ。俺が許さねーから」的男友だちの登場が予見されるだけで、しらけてしまったり。
それは注意訂正される事に対するおびえ。
「彼女は、彼氏にとって、たったひとりのアイドルなんだから(謎の彼女X)」感慨深い言葉である、
それはidol(偶像)であるのかも知れない。一神的崇拝に快楽を見出すそれは、恋愛とはズレてしまっているのか。

帰宅後、最終日のBGM準備。
じっくり音楽を聴く時間が日ごと少なくなってきている。故、こういう時にまとめてリスーン。
洋楽5曲、邦楽13曲の計18曲。なんだかんだ、日本の音楽の方が、本当に良いものが絶対数に対して多い気がする。
この国で売れないとしたら、きっと俺はダメなんだろうな。とくゆらしほろ酔い早めの就寝。

この前、とても美しい夢を見た。
激エロ。なんだけど、触らないし、セックスもなし。
一年くらいかけて文章にしようと思う。ひとまず勉強。まずは谷崎読破より。

23日、そわつく朝。甲斐バンドを聴きながらギターの弦を交換する。
昼頃、マザーの玉の子一食千円近くする近江牛のレトルトカレーを見つけ出し、
悔し涙を流す母親尻目のモグモグタイム。喰っても体調悪くならん稀有な美味。
誰もいないバス停で加藤を待つ。中1の時に出来たスーパーが去年潰れて、誰も通らない街になった。

司馬遼太郎並に余談を挟んでいこう。
そのスーパーの出来た当初、画期的な新システム「エスカレーター」、「半スケルトンエレベーター」の導入により、
いわゆる「パンチラホットスポット」が現出している。という噂を、友人が仕入れて来た。
屹立するマザーファッカー、いきりたつマスラオとしては行かざるを得ない。
3人ほどの友人と連れ立ち、週末の決行を待った。が、当日になりとてつもない倦怠感に苛まれた俺は約束をすっぽかす。
要するにめんどくさくなって行かなかった。
週明け学校。「やぁやぁ諸君、いつも通りいつも通り」と会長的雰囲気で例のメンズ達に話かけるが、洞穴の様な目を向けられ、
「パンチラをないがしろにしたお前とは、もう友だちじゃない」といった三行半を渡される。
その反省から、今に到るまで俺はパンチラ、脚まわり、女尻をないがしろにした事は、ない。

バスに乗り大阪からやってきた加藤と合流し、同窓生ユウサク(フロム滋賀)に連れられ旅の終着点の、隣町加東市「平成ぽんぽこ村」へ。
PUFFY、つじあやの等を聴きながら車中、気が大きくなり小暴れ。
「チーマー」という言葉を知らないユウサクに東京ではみんな言っているよとうそぶき、
ユニセックスをはき違えた感じの全身ユニクロコーデを彼より「めっちゃおしゃれ。流石東京」と褒められ気をよくする。
加藤は「カマ野郎」との評。
同級生が余暇なく働きまくっているコンビニに寄り酒買いヘラヘラ。一年半振り、十五秒の再会。

平成ぽんぽこ村(加東市konoha)は、とても素敵な所だった。コの字型に家屋が建てられている関係で、
田舎のライブハウス特有の、入口前、全田んぼ的な茫漠な感じがせず、どこか心も華やか賑やか。
つい5、6年程前までは、焼き鳥屋などが軒を連ね夕刻のオアシスみたいな屋台村であったが、
数年の間に、バイク屋、ライブハウス、タトゥーショップが乱立する不良の温床へと様変わり。
ハコ鳴りってこうゆう事かってぐらいの素晴らしき音漏れ。夕暮れの田園に小屋が揺れている。

最後まで演奏はマイペースに進む。
旅を通して得たものは計り知れない。過酷な状況、雑踏ノイズまみれの舞台、歌の根本を考えた事が何度もあった。
それを終えた上で、過剰な演出はなにもしない。浮かんだことをやるだけだ。
迷った時は天を見上げる、そうすれば照明が俺を照らしているのだから。
「嘘の太陽」、そして俺の思い出ときっと繋がる聴衆の記憶。他に何がいるだろうか。

神戸よりやって来たぐうたら狂の演奏におどろき、外へと飛び出したミニマムぽんぽこ的女子中学生達が、
何度かそーっと会場に戻ってきてはまた出たり、外でひそひそはにかみながら話をしているのが、性のファーストインパクト感があって興奮した。
「こ、んどぉむ。。??」(4人中1人は知っているがとぼけている)みたいな。
終盤、FAAFAAZに30秒だけボーカル参加しただけで、腹筋ボロボロ。先が思いやられる。
満点の星空を見上げる暇のないくらい、充実した一日だった。

終えてメンズ共と、地元のソウルフードかおるちゃんラーメン。
歌う髪の毛に聴かされた舞鶴の某ライブハウスのロケンローエピソードが腹筋に対するイジメ。
友との再会、そして旅の終わり。両足、蚊に刺された十カ所ほどが、未だかゆさを引きずっている。

加藤とのツーア巡業は終わったが、俺には残業、もう一つの別れが残っていた。
それは神戸スタークラブの閉店前最後のイベントだ。それを終えてツイッターに書いた言葉をここに引用する。

「頭の上を走る電車はまるで俺の記憶の様だ。
スタークラブにて最後の演奏、旅の終演。
「懐かしい」と言えるほど、俺は遠くまで来れちゃいないから。
今をかき消す程のノイズはかつて通った思い出の音楽。
高架下、そしてまた過ぎていく。
夕暮れ電車に飛び乗れ!本当にありがとう、またね!!
(8月25日、夜)」

先日書いた通り、スタークラブは高架下のライブハウスなので、
俺みたいに音の小さい演者にとっては、電車の音がやや致命的。
だけど、当日は何も気にならなかった。むしろ、愛しい、それは優しい呪いの音楽として聴こえていた。
何度も何度も通った道。いつも俺はこの電車に乗って、この街へ、このライブハウスへやって来ていたのだ。
終えて、色々なことを思うが、「懐かしい」はコスプレでは無い。
制服を着て暴れ回る事はもう二度とない様に、それはそれでいいんだよ。懐古なんて糞喰らえ。
今だから、過去がある。それ以上でも以下でもない。返せない砂時計は積もり続けていくのみなのだ。
大好きなバンドをやっていたんだ。
だから、現在も歌っている。

valvaが本当に良かった。

いつも、話し足りない。余計なことを言ってしまったり、帰ってからやっと意味に気付いたり。
スタイリッシュにやれないままに、こんな場所まで来ちゃったぜ。
だから何度も逢いたいよ。

日付変わるまでスタークラブでのんたらくたら。
終えて、ぐうたら松本さんと風呂。結成秘話の8割がピザ屋絡みでめちゃくちゃ面白い。
肌の色を比べ合ったりしながらの、ちょいと長風呂。
メンズ連中と朝までトーキーン。映画の話、子どもの話、音楽の話、仕事の話、いなくなった野郎の話。

少しだけ横になってる内に朝、
眠気まなこで肝っ玉ババアのうどん喰らってふらっと帰宅。神戸の朝にたくさんのカラス。

旅の終わりに流れる音楽は、始発電車の到着のアラーム。
くそだるいこの世をヘラヘラ生き抜いて、必ずまた、逢おうな。






2014年8月23日土曜日

2014旅紀行 3

玄侑 宗久、釈 徹宗の対談本「自然を生きる」に載っていた、白隠、病床の三原則の三つ目、
「息を引き取ったら、朝露の一滴になってでもいいから、なにかを潤すことをイメージする。」
それは、芸術の本質なのではないだろうか。

例えば自分は、滝沢亘という歌人にとてつもないシンパシーを感じていて、
ある日、偶然手に取った日本歌人全集の一冊に載っていた彼の歌に出逢ったことは、
とてつもない衝撃で、それは運命とも言える体験だった。
「昔にも、こんな事を考えていたひとが、いたんだな」では無く、
「あっ、同じことを考えていたひとがいた」という、時というクレーター級の距離を越えた直接的なシンパシー。

結核に侵され、湘南サナトリウムに入所し、性への憧れ、生活者への嫉妬羨望を抱きながらも、
ある意味ではその境遇を利用し陶酔しながら、死への虚無を確かに抱え、素晴らしく時に拙い歌を書き続けた彼の言葉に、
他人とは思えない、まるで隣に亘がいるような息遣いを感じたのだ。

「よりいい音を聴いてみたい、よりいい作品を見てみたい」
自分にとっての音楽、芸術の根本はそこにある。
社会的通念やビジネスを除外すれば、他人を引きずり降ろしたり、貶めたりということはなるだけしたくない。
しかし、それがうまく出来ずに、嫉妬や焦燥に伴う劣等感に苛まれ、時を奪われ続けているのは、とても不幸な事。
だが、そのせめぎ合いの中から産まれた歌に、こうして今多大なる影響を与えられているのは皮肉だが事実である。
良きにせよ悪いにせよ、そんな苦悩の中に咲いた70年前の彼の歌が、俺にとっての朝露の一滴になっている事は確かなのだ。

「よりいい」は、一筋縄ではいかない。だから面白いし、本当の言葉として、それは百年以上残っていく。
そんな作品を作っていかなければならない。

生きる意味とは、命ある内に高められたその芸を百年規模の共有物へ高める努力をすることだ。
具体的にフグリ存命の内にメンズに好評を博さないと、残ることは適わない。
客体としての人体で、主体としての作品を向上させること。
名前を変えたり、バンドに名前をつけたり。それは己を越え、そして拡散していく事を意味する。
少なくとも、俺の場合は。フグリさんと呼びたくなってくる。フグリさんの為に、いっぱい歩いて、いっぱい頑張るよって。

18日、寝坊の朝。あらまー。と思ったが、もう惑わない。
優雅にシャーワを浴び浴び。香料などを振り、フェミニンに東京を後にする。
電車の窓から見た大きな空は、いつかのそれと確かに繋がっている。
積乱雲が俺に「もう、働かなくていいんだよ」と言っている気がしてぼんやりまどろんでみたり。
それは確かに瞬間で、たった一つの波紋だけが水面を走っていくようだった。
後に続く波も、先を進む波もないかの様な、唯一無二な時間を少しだけ遊ぶ。

夕刻、鶴舞KDハポンへ到着。ドキティッコ。憧れの場所へ来たのは久しぶりだ。
例によって遅刻ゆえに早々に仮演を済まし、街へ繰り出す。
バイパス沿いの街なので、特になにもなく、薄汚れた公園の人工池の水面を眺めた後、イトーヨーカドーにて飲酒。
一度も目を合わせてはくれないレジガールの口元のふにゃふにゃがたまらなく愛しく。抱きしめたくなる。
ほろ酔いだと、すぐに人を好きになってしまう。
この前、映画館にいった時にもそんな調子でにやけていたら、
「いらっしゃいませ!」と突然の歓待を受けたので、思わず好きになる。が、五分で忘れる。
近隣のベンチでチキンカツをアテにハイボール。見上げる空は暗くなって、積乱雲は風と遠くに。

名演と心得るライブを済ますが、あまりCDは売れない。相違があるのだろうか。それとも力不足か。
今日はダメだったな、、という夜と、イケてるやん!!ほっ!!イケてたやろ!!?の夜と。どれだけの差があるのだろうか。
同じ人間がやっているのだから、1か100にはならない気もするが、いつも悔しさは消えない。

照明がとても高い場所にあり、美しかった。
バレリーナになった様な気持ち。
ツーアではあまり歌っていないが、「魂の削りかた」という歌があって、それを演奏する時はいつも、
山岸凉子の「テレプシコーラ」に出てくる千花ちゃんをイメージしている。駆け抜け、舞い散った彼女の事。
純粋な音になりたい。と願った事は幾度となくあるが、俺は不純だ。だったら突き詰めてやるしかない。ドブの夕日だ。

終えて、加藤、ドンちゃんと王将。
魔がさしてチャンポン麺なる色物を注文してしまうが、意外に美味いと言い張る夜。
車に乗り遅れ、置いてかれかける等のアクシデント。
猫屋敷にて就寝。

19日、キャットハウスにて目醒。
ひとしきり猫と戯れ。膝に乗ってくる達成感たるや。
マザーオブ加藤さんに送ってもらい、名古屋駅へ。
参詣、ルッキング蛍などの約束を済まし、生家へ帰宅。
マザーオブフグさんに図書館へ連れていってもらい、終日読書、ユニクロ。

21日、神戸スタークラブ。
電車のうるささに驚いた。まさかここまでとは。
何度も出ている筈なのに。
「よく聴こえる様になったわね」と喜ぶべきなのか。
スタークラブ上を通過する彼らには、何かが届いているのだろうか。
ほんの少し卒業写真の様な気持ちになってくれているのなら、それは嬉しいけれどもさ。
「通った道さえ今はもう、電車から見るだけ」
風も流れも掴めずに、繋がらない音を演っちまー。

終えて、皆で駅。
馬車馬イオクラくんより盆踊りの魅力をご教授。
帰宅後なにとなしにテレビを見ておったら、いま若者の間で盆踊りが空前のリバイバル!!らしく、
アンテナ鋭いなと感心。リバイバル?江戸以来?
大阪の横の感じはとても好きだ。それは馴れ合いではなく、一緒にやってこう。おもろくなってこう。
という空気である。儒教的年功序列は不気味で好きになれない。
年上のあなたと出逢うことも、年下のあなたと出逢うことも、全部偶然じゃないか。
こちとら100年規模で見てるんで!そこんとこヨロシク!!

そんで、明日。加藤との旅はひとまずファイナル。
終わんのか?終わらない。この腐れ縁は恐らくフォーエバー。

8月23日(土)加東市ギャラリーコノハ
兵庫県加東市藤田944−611

¥1000(+1D)
開演 17:00

FAAFAAZ(三田)
ぐうたら狂(神戸)
SHARAKU(西脇)
片岡フグリ(東京)
藤原有朔(滋賀)
マエダカズシ(篠山/from逢マイミーマインズ)
加藤亮二(大阪)

2014年8月18日月曜日

2014旅紀行 それに伴う雑記

超絶ひえーな暑さ故、己の汗臭さに目を覚ます。
生乾きのスキニーパンツをはき、居心地悪そうに、したためております。

カトーとのツーアも後半、西へと進む。
明日は、名古屋、鶴舞、KDハポン。
名古屋への思い入れもさることながら(主にガール)
ハポンへの思い入れは溢れ出して俺の側溝に流れる小川にはドブの夕日。
そこには、TEASIがいた。わすれろ草がいた。
昨夜、盟友ムークのタレコミで初めて知ったのだが、
これ。TEASIの新音源がまさかのリリース&フリーダウンロードよ。
「えっ!!?うそ!!!やったーー!!!!!」なんて久しぶりに天井近くまで飛び上がってしまった。
間違いなく、今の俺のルーツ。ごった煮の愛を捧げた数多の音楽ミネストローネの最上部、
ほぼ原型そのままに影響を受けているのは、一聴して頂けたら分かるんじゃなかろうか。
極東最前線ではじめてその名を目にし、大阪のフレンズに勧められ一目散にジャニスレンタルをした「壁新聞」
正直いって最初は「?」。だが、中の一曲「好きなひと」の圧倒的好きなひと感にはいつまでもやられ続けていた。
本格的にのめり込んだのはここ2、3年なので、結局ライブは見れていない。これを機に、楽しみにしております。

昨夜はエレファントノイズカシマシ志木HOLE。炎上までは果たせぬ夜であったが、俺はこのバンドが好き。
なんとかして、ツェッペリン的な、エアプレイン的な、浮遊体、そして新しきサーカス、
新しきノイズエンタメを提供できる物体、枠へ昇華していこう。と強く思う。
手始めに11月あたりにややこしい事をやりますので、後日お楽しみにね。

大枚はたいてフエルサブルータを見に行った時に感じたことで、あれにはほとんど「意味がない」けど「なんか凄い!!」
調べれば何かしらコンセプチュアルなのかも知れないけれど、大袈裟過ぎるアウトプットが、
そんな探求欲をいい意味でかき消してくれている。
大リスクを覚悟した大歌舞伎のスケールは何よりも壮大であり、痛快である。

余談。フエルサブルータに行ったのは、おぎやはぎのラジオで矢作がラスベガス版のそれを大激賛していたのもキッカケにはなったけれど、
なんとなく俺の女体アンテナが確かなコールを感じとっていたのが大きい。そしてそれは正解だった。
あんなに間近で、引き締まり、かつ湿ったそれを堪能できる機会はそうない。ロック座とはまた違う感動があった。

「おもろかったらええがな!」で生きて来た土壌は未だけっこう大きくて、それは凄まじくノイズ的なんじゃないか?
勘違いされやすい言葉ではあるけれど、おもろかったら!の構成分子は単独では存在しない。
胃の中に入ったら同じ。だけど、こだわりにこだわりを重ねたフードメイキングを重ねて、
口内までの「見栄え」をよくする、フランス料理的その品と、
噛み砕いてもはやグチャグチャだけど、美味いじゃん!マナーめんどいけど、美味いじゃん!
という庶民的かつ広域に拡散する感動は、定食屋の大盛り中華丼に感じる、もともとグチャグチャだけど何はともあれ美味い!!のそれと、なんら違いは無い。
が客観的に見るとまったく別のものになる事は仕様のない事である。それには、払った対価や、過程、その他様々なものが絡んでくるからだ。
しかし、ノイズに於いては、その両者が成立する。

ノイズにたまらない魅力を感じる理由は、グッチャグッチャのシールドを整頓しないまんまのゴミ屋敷的ビジュアルで、
ゴワーーーっと叩きのめす様な音塊を整頓なきままに並べ立てたりする定食屋的ものと、
精錬され、コンセプチュアルな様相を備えた機材類や演者のフランス料理的思想、ビジュアル、から繰り出される音とが、
ともに「なんかわからんけど凄い!!」に帰結するところだ。
逆に言うと、アウトプットが面白くないと、ノイズは成立しない。コンセプトだけではもの足りないのである。
安いだけでもダメ。やっぱり、美味しくないと。
それらを構成分子に「おもろかったらええがな!」の一言が成立する。

エレファントノイズカシマシは、マックブック一台でやれるかも知れない事を、(今は)五人でやる。
予定調和になる事はない。構成ではなく、俺たちの場合は、予想できない個々人間の乱調が最高のエキサイトを産むからだ。
「こなせる」様になったら、全部捨ててやり直さなければならない。

旅の話。
仙台、ライブ終えてそぼ降る雨に降られながら安心の交番横公園にて就寝。
フォークってなんだ?地域性なんてどうだっていい。
俺が欲しいのは共感ではなく、ましてや手拍子なんてまっぴら御免だ。
それは「交感」であり、あえて矛盾させる事だ。言葉で言葉を越えること。
例えば、すべてを出し切ってしまえば、汗の最後の一滴まで出し切ってしまえば、
そこに俺はいなくなるんじゃないか。そうすればやっと「個」を消してしまえるだろうか。
そうなってもいいなと思う。
俺は歌う。そしてあなたは生きている。
俺の詩は当然、俺の記憶から創られるが、あなたの思い出、それはあなただけのもの。
だけど、「懐かしい」って気持ちになったこと。俺もあったよ。
それが伝えられたら、そうすれば言葉で言葉を越えられる。
まだ少しわかりにくいかな。やってくよ。

そういえば、中学の時にたまらなく好きだったけれど、ページが削除されてずっと聴けなかった曲を、
アーカイブからやっと見つけたので、載せておきます。これのトラック2。
「昔はこんなに大変だって思ってた事が、今になったら何て事なかったよなって笑ってる」
みたいな台詞がすごく好きだった、最終兵器彼女。
中島みゆきの「時代」と似てて、たまんなくなるね。君を愛している。


そんで明日。

8月18日()
愛知、名古屋鶴舞KDハポン

加藤眼球(ex.思春期)
片岡フグリ(東京)
伊藤博紀(hiropons)
加藤亮二(大阪)

開場19:00開演19:30

1,800 +1D

2014年8月11日月曜日

2014旅紀行 2

ツーア、関東編。
帰宅後すぐに茫漠の丘の裾野に茂るヒイラギの様な気持ちになり、事あるごとに「ソングライン」「空の名前」を口ずさみ精神状態温霧島。
「笑い声がいつも側にあった」「あなたの事を忘れるなら夏の終わりの夕映えがいい」
知らない街では知らないことばかりで、新生活、ここじゃない何処かを求めている人の気持ちが、少しだけ理解できた。
くだらねーとまでは思っちゃいなかったが、ホーリーマウンテンの終着点は詰まる所、己の精神の階層分布だったじゃん?と脇にどけ、サーテ瞑想瞑想!と避けていた事柄だ。
引き換え、具体的衝撃はとても分かりやすかった。

残り香の街、TOKYO。取り返しのつかない事とか、取り返したい事とか。
ずっと前の可能性の夢。
かつての恋人の口癖の真似とか、何度か添い寝だけして今や所在不明の女の耳とか、
色々とかまされたけれど愛しく思えるウーム教授似のガールとか。そこから連想する罵れあやせさんWとか。
鳴らし合ったあいつの事とか。
生乾きの髪で街を歩くとプール帰りのあの感じ。とっくに干上がった筈の水が耳から。
とんとん頭を叩いても、もう何も出てこないけど。って感じでした!!!が!!!!!そんな状況も二日程で消し飛び、いつも以上にヘラヘラしている。

ほとんど毎日、加藤と逢っていて、とても楽しい。
平素は昼夜問わず部屋でサイケトランスを聴くか、
見知らぬジジイとのぶっこみトークを楽しんだり失敗して冷や汗かいたりの肉体労働を繰り返しているばかりの日常に、歌野郎との対話が断続的に入る。
この前、彼の母親に逢った時に「一日五人くらいと話さないと頭おかしくなるから、話しなさい」
と光の提言をなされたのを憶えていたがなかなか実践できなかった。
出来ている今は少し調子が良い。空っぽの未来を考える時間が少しでも減ると、浸食される事も少なくなるのかも知れない。
楽観視は出来ないけれど、にやにや出来る今日は素敵だ。ややエロい事も有り。
また誰かを好きになれたらいいな。

6日、阿佐ヶ谷オイルシティ。
フォークのダメな部分を表出してしまったかの様な演奏。よくない。
基本的にはピースでありたいが、それだって甘くない。平和、ピースは死の上に成り立つのだから。
街裏ぴんくさん、彼は本当に面白いね。サイケ漫談。エキスパート・レム睡眠。少なくとも路上で浮かぶネタでは無い気がする。

7日、大宮ヒソミネ。
なにより、らりはさんのギターに敬服。すげーディレイだな。と思ったら、ほとんど何もかかってないでやんの。
B-BOY集団テーブルトップギターズとの久々の再会も嬉しい。否応無しに夏を頂く。いいグループだ。
取り沙汰して他は書かないけれど、本当に楽しい一日だった。
ライブを見ていて、あーいいや。と外気の虚空に遊ぶ事はよくあるけれど、一瞬のそれも無い、稀有な一日。感謝ARIGATO。

アンドレギャニオンの「めぐり逢い」が、友人の葬式で流れていた事があった。それはいつも部屋で聴いていた曲だったので、
ハッとすると同時に、「あ、コレ知ってる」という冷静な気持ちにも瞬間させられた。無限の別れのテーマソングが既存の音楽というのは、どこか不思議だ。

8日、品川であれこれ。
寝てていいよ。と優しい兄ちゃんでよかったです。
トラックで荷物を運んでいる時に、かつて憧れのメンズの家を訪れ、共に入った街の定食屋の横を通った。

9日、新宿ジャム、加藤とのツーマン。
よかった。歌う事で見える何かがあるとすれば、それは自転車の窓に映るふとした陽光であったり、プールサイドのコンクリートを突き破って栄え出る野草の緑の濃さ、その色と手触り。
加藤とフグリ、前後に並び、2曲ずつ程を回し合うスタイル。彼の背中を見ながら、次曲を練る体験にはエキサイト。
「部屋」を感じると仰って下さった方がいたが、歌はもっと広く大らかなものであって良いとは思う、が手元に小さな卓上灯を用いたという事は、そういうことなのかも知れない。
なんにせよ、「聴き方」は提示しない。俺の目的は形式ではない。低反発クッションのごとく、勝手に合わせてもらえれば。記憶はあなたのものなので、ほんの一瞬の煙で構わない。
終えてモグモグタイム。ルーツについて話す。最近、よくこの話になるな。
中学生の時は、毎日ブルーハーツをかけたコンポを抱きしめて聴いていた。もっと近くもっと近く。
今、一番影響を受けているのは、SION、teasi、13th floor elevators。
夜、秋葉原にてアシッドマザーズテンプルメルティングパライゾユーフォー。凄過ぎて立てなくなる。
最高峰のいい意味で、こんなにも何が行われているか不明な音ばかりが出ているのに呪術的なまでに独りでに踊りが涌き出る。
河端さんのインタビューで、サイケとか言って、むちゃくちゃになって踊り狂ってる阿呆の集団なんやから。みたいな事が書いてあったが、よく分かる。
ノイズもサイケもライブは阿呆で無駄にワルそうなのが好き。

10日、板橋にて、びしょ濡れ界の権化と化す。実家の兵庫では小学校避難までの被害が起こったそう。
一度浸水級の洪水があった時に公民館に避難した事があるが、街がまるで湖でいしいしんじ的ホーリー感を憶えた。
その時は隣のばあちゃん家が水で浸かったけれど、実家は大丈夫。
母親のプライドの反映で少し高台に家をこさえているからだ。近所付き合いはかなり薄い。
会場までの地図がわかりにくく、知らない駅だしで迷う。簡略化インフォグラフィックはこうゆう時に良くない。ダサくていいから地図だけは露骨に!
街裏ぴんく、ワンマンライブ。阿佐ヶ谷の時よりも単語がズビズバやって来て素敵。ワイド版コミック感ある。
アンケートコント、わたしの第一印象は?5位、おじいちゃん。4位、老婆の旦那感。っておじいちゃんやないかい!!に馬鹿ウケ。
終えて高円寺、デアデビルフェスにてライブ。女受けを狙った長髪が功を奏している模様。
カレーとビールで帰宅。今夜は読書だと思っていたが力尽き、知らぬ間に就寝。
起きたので、コレを書いています。
明日からは暫しのインターバルなので、溜まり避け続けたアレコレをどやされる前に終わらせる。メガネびいきまみれワーク。


次回は、14日仙台PENNY LANE。せんだい、が変換で出てこない。たまにこうゆう事がある。おかしいんじゃないの?一般常識は覚えていよう。





2014年8月5日火曜日

2014旅紀行 1

ツーア初日、二日目、ともに福島Re Acousitcにての演奏。
一日目、酩酊のライブを終え駅前広場でワインレッドゲロを吐き潰れ、火星かってくらい昼間と打って変わった夜の寒さに苛まれ続ける。寝たり起きたり繰り返し、浮かれた酔っぱらいの襲撃を受けている内に朝。
地獄の様な炎暑。いそいそと仕事へ向かうサラリーマンを尻目に、スーパー銭湯極楽湯にて2時間ほど虚空を見つめ続ける。ジェット風呂の音響がとても良かった。噴射口上部に二つの穴が空いており、そこに上手く耳を合わせると上質のハーシュノイズがステレオで始まる。時折挟まれる洗面器カコーン、、巨漢野郎入浴時のザパーーヌ、「うぇっぺッ(ジジイのタン吐き)」などがいいアクセントになり、飽きがこない。

二日目のライブは地元のスマートシューゲイズドリーム音響ボーイ、仁詩くんの企画に無理矢理入れてもらい、演奏する事ができた。
とてもありがとう。一口500円で東京のライブハウスを紹介するよ。などとうそぶいたが、嘘よ。いつでも力になります。
ギャング広場の様なライブハウスで打ち上げ。
乗りのいいナめた感じの地元ガールと一晩中福島のタウン誌を遊び尽くす。
いっせーのせで誰がタイプかユビサシテッ!みたいな。
親戚の姉ちゃんに会った様でとても楽しい夜だった。
控え室で就寝。寝ていられないくらいの蚊に刺される。

昼間、ひとり地方都市を闊歩。
展望台でひとり、勉強の合間居眠る女子高生の透けた黒ブラと半端な可愛さ。恋をしているのだろうか。
高校卒業間近の時に地元のジャスコで見かけた、そこまでサえてる方じゃない同級生メンズとウメンズのデート風景を目撃した時に感じた、淡い「性の予感」。
俺に黙って富士山さんは思春期みたいな恋愛をこいつらはしていたのか、、
漫画の純愛カップルはずっと手を繋ぐ。襲い来る性の予感を払いのける様に。

あれこれ終えて一時帰宅。意図的に疲れ果てた素振りを見せ、大家にジュースをおごらせる。
この手法で、ぶどう、豚バラ肉、フライドチキン、萩の月、などを賜ってきました。
帰りの電車でチャラけた高校生が「いい女抱きたいし、俺はいっぱい勉強していい会社入って高収入頑張るよ」といった意味の事を言っていた。

明日からは、しばらく関東ライブが続きます。

8月6日、阿佐ヶ谷オイルシティ
開演十九時 1000円(+ワンドリンク)
出演
片岡フグリ
てけれっつ
街裏ぴんく(漫談)
加藤亮二(大阪)

8月7日、大宮ヒソミネ
開演16時 2000円(+ワンドリンク)
フグリ企画「MELTING SHITTY POP NEXT」
アザラシ    
加藤亮二      
飲酒運転    
滑稽のドア   
片岡フグリ   
DJ TAKEE   
BOMBORI   
らりはproject(らりは、ドロンコ(ex裸のラリーズ)、島(ex割礼) 
Tabletop guitars 

8月9日、新宿ジャム
開演お昼12時 1000円(+ワンドリンク)
加藤亮二、片岡フグリ、ツーマンライブ

8月10日、高円寺デアデビル
詳細未定